妊娠しやすい体づくりのために、やっておくべきこと

「そろそろ妊娠したい・・・」

そう思った時、すぐに妊娠できる体をつくっておくことは、人生計画をたてる上でも非常に重要です。

こどもは授かりものといえども、自分自身の体との向き合い方ひとつで、妊娠できるチャンスを失ってしまうことさえあるのです。

今はまだ妊娠を考えていない、という時期から、将来のためにできることを続けておきましょう。

今回は、妊娠しやすい体づくりについてご紹介します。

妊娠を妨げる原因

 

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出典:https://cookpad-baby.jp/knowledge/pregnancy

 

ではまず、妊娠を妨げる原因についてみていきます。

妊娠したいと思ってもできない!という時は、どんな原因が考えられるのでしょうか。

 

まずひとつ目に考えられるのが、

・卵子がうまく育たない

・排卵しない、排卵しにくい

ということが挙げられます。

 

卵子はホルモンの指令によって成長しますが、このホルモンの分泌量が少なかったり(卵巣機能不全)、卵巣が指令をうまく受け取れないと、卵子がうまく育ちません。過度のダイエットやストレスが原因になることも。

また、加齢とともに持って生まれた卵子(原始卵胞)の数が減り、卵子そのものも老化、卵巣の機能も衰えます。そのため年齢が高くなると、ちゃんと排卵される確率が落ちていきます。

排卵障害の8割を占めるとされるのが、卵子が育っているにもかかわらず、卵巣から飛び出すことができない「多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)」。超音波検査で見ると、卵巣にたくさんの卵胞が見えるのが特徴です。ホルモンバランスに異常があり、月経不順や無月経、毛深いといった症状があることも。太り気味、男性ホルモン値が高い、血糖値が高い人に比較的多く見られます。

他にも、プロラクチン(乳汁分泌ホルモン)というホルモンが過剰に分泌される「高プロラクチン血症」や、卵子が排卵されずに卵巣で黄体化してしまう「LUF(黄体化未破裂卵胞)」などでも排卵障害が起こることがありますが、多くは原因不明です。

引用:http://www.akanbou.com/knowledge/cat4/01.html

食事やストレスなどの生活習慣や、年齢が影響を及ぼすのですね。

 

次に考えられる原因が、

・卵管の詰まり

・排卵した卵子をキャッチできない

というものです。

精子は卵管を通って卵子のもとへいき、卵管内で受精が行われます。

そしてそのまま卵管を通って子宮に到達するので、その卵管が詰まっていたり、癒着を起こしていると、うまく受精することができません。

また、卵巣から排卵された卵子は、卵管の先端部分にキャッチされて卵管へと運ばれていきますが、この動きがうまくできないことをピックアップ障害といいます。

この障害は、子宮内膜症やクラミジア感染の癒着などによって引き起こされます。

そして次に考えられる原因が、

・子宮の入り口の問題

です。

子宮の入り口は、排卵の時期になると分泌液が増加し、精子を受け入れやすい状態に変化します。

この分泌液が十分分泌されなければ、精子が子宮の中に入りにくくなってしまいます。

また、女性の体に、抗精子抗体がある場合も、入り口で精子をブロックしてしまいます。

 

次に考えられる原因は、

・着床しにくい

ということです。

子宮内に筋腫やポリープがある場合、受精卵の着床を妨げてしまったり、黄体ホルモンの分泌が不足していて、子宮内膜が厚くならないことなどが原因です。

 

次に考えられる原因は、

・セックスがうまくできていない

ということです。

射精障害や、EDなど様々な原因はありますが、心因性のものがほとんどです。

 

これらの原因によって、妊娠がうまくいかなくなります。

病気が原因のものであれば、治療をすることが最優先ですが、生活習慣やストレスが大きな影響を与えていることがおわかり頂けたと思います。

それでは実際に、妊娠しやすい体をつくるためにはどうすれば良いのでしょうか。

 

妊娠しやすい体をつくるために

 

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出典:http://m3q.jp/t/2104

 

妊娠しやすい体をつくるためのポイントは大きく分けて5つあります。

順番に分けて紹介していきます。

 

⒈ 生活習慣

 

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出典:http://ixil.info/archives/25204

 

まず一つ目が生活習慣の見直しです。

 

アメリカの研究による、妊娠する力を高める食事とは?
アメリカのハーバード大学が実施した、12万人の女性看護師を対象にした「Nurses’ Health Study(看護師健康調査)」では、食品や栄養素の習慣的な摂取量を調査し、食生活とさまざまな病気の関係を長期にわたり調べています。

1989年にスタートした第2回目の調査では、被験者のうち1万8555人に2年に1回の割合で、8年間にわたって食生活と妊娠・出産の動向を調査し、食生活と妊娠する力の関係を導き出しました。調査のスタート時には不妊の女性はいなかったものの、その後8年間で、3400 人(約13%)が「不妊」、もしくは「妊娠しづらい」と診断されています。

この調査から導き出された、妊娠する力を高める10カ条です。

[1]トランス脂肪酸の摂取を避ける。
[2]オリーブオイルやキャノーラオイル等の不飽和脂肪酸の摂取を増やす。
[3]豆類やナッツのような植物性たんぱくを増やす。
[4]無精製の穀物を食べる(炭水化物)。
[5]乳製品は、必ずしも脱脂乳や低脂肪にこだわることはない。
[6]葉酸をはじめとするビタミンB群(Bコンプレックス)を摂取する。
[7]野菜や果物、豆類、そしてサプリメントから鉄分を摂取する。
[8]飲み物は、糖分の多い清涼飲料水は避ける。
[9]適正体重を維持する。
[10]毎日、穏やかな(過激にならない)運動を続ける。

引用:http://www.akanbou.com/steps/step1/01.html

 

アメリカの研究では、妊娠しやすい体づくりにおいて、食生活は非常に重要であると証明されています。

その中でも特に意識すべき項目が上記10項目で、それらを自分が毎日の生活で守れているか、日々チェックしてみましょう。

妊娠の有無に関わらず、健康な毎日を送るためには重要なことばかりですが、とくに葉酸を中心とするビタミンB群の摂取は、妊娠するために特別に意識していかなければなりません。

⒉ 性生活

 

妊娠するためには、妊娠しやすいタイミングでの性行為が重要です。

妊娠可能な時期は毎月たったの6日間で、排卵日の2日前がもっとも妊娠しやすいと言われています。

生理日をきちんと毎月管理して、生理不順の方は、規則正しい生理習慣をまずは身につけましょう。

生活習慣の見直しはもちろん、必要に応じて産婦人科を受診し、低用量ピルを飲むこともオススメです。

自分の体の状態をしっかり把握しましょう。

 

セックスのタイミングが大切なのは、精子と卵子が受精できる時間が限られているからです。

まずは、精子の話です。腟内に射精された、数1000万、数億個という精子は、子宮頸管から子宮へ移動、そこから左右の卵管内に入り、卵管膨大部へと向かいます。これは一気に進むのではなく、いったん子宮頸管の粘液内で待機し、そこから順繰りに卵管に向かうと考えられています。

また、最終的に卵管膨大部まで到達できる精子は、たったの数100個といわれます。そして、卵子と受精できる精子は、もちろん1個だけです。精子の道のりは、実に過酷なサバイバルレースなのです。精子が女性の体内で生きていられる時間は5日間ほどで、この間に卵子に出会わなければ、受精は起こりません。

続いて、卵子の話です。卵巣から排卵された卵子は、卵管采から卵管内に取り込まれ、卵管膨大部で精子と出会います。卵子が受精できるのは、約24時間とされています。排卵から24時間以内に、精子と出会って受精しなければ妊娠には至りません。

これらを計算すると、排卵の5日ほど前から排卵日頃の間にセックスすると、卵子と精子が出会えることになります。つまり、妊娠の可能性のある日は、1周期に6日間ということです。しかし、卵子が生きている時間は精子より短いので、実際には「排卵したときには、すでに精子が卵管膨大部で待機していた」という出会い方が多いはずです。そのため、妊娠の可能性のある6日間でも、セックスをする日によって妊娠率に差が出ます。

これまでの研究で、排卵日よりも前にセックスしたほうが、妊娠の可能性が高いことがわかっています。最も妊娠する可能性が高いのは「排卵の2日前」、その次が「排卵の前日」、そして「排卵日」の順です。「排卵日が最も妊娠しやすい日」だというのは実は誤解で、排卵日はすでに妊娠率が低下しているのです。

引用:http://www.akanbou.com/steps/step2/01.html

 

⒊ サプリメント

 

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出典:http://d.hatena.ne.jp/homiki+belta/20140409/1397018990

 

現代社会では、普通にスーパーで野菜を買って食べても、昔より栄養価が下がっていたりして、きちんと正しい量の栄養素を摂取することが非常に困難になっています。

そのため、正しい食生活に整えた上で、どうしても食事だけでは摂取しきれない部分だけをサプリメントで補いましょう。

この時重要なのが、サプリメントを飲んでいるから安心、といって、普段の食事をおろそかにしてしまわないことです。

サプリメントはあくまで補助であり、それだけで満たすことは不可能です。

とくに日本ではサプリメントに対する規制が厳しくないため、パッケージに書いてあるほどの効果が見込めないことがほとんどです。

アメリカでは規制が厳しいので、アメリカのサプリメントを入手するか、日本のものでも安すぎないものを選択しましょう。

 

⒋ ストレスとうまくつきあう

 

人間はストレスを感じると、まずは自分の体を守る方向に動き出します。

そうすると赤ちゃんを妊娠している余裕がなくなるので、妊娠しにくくなってしまいます。

適度なストレスは必要ですが、自分なりの解消方法を見つけましょう。

 

●ストレスが妊娠の確率を低下させる可能性
NIH(アメリカ国立衛生研究所)の研究者は、妊娠を望む18〜40歳の274人の女性に、月経周期6日目に唾液中のストレスマーカー物質を測定し、その後、妊娠の有無を6周期にわたり調査しました。それによると、ストレスの目安とされる物質「アルファミラーゼ」の濃度が高いほど、妊娠率が低くなることが明らかになりました。アルファミラーゼの濃度により4グループに分け、年齢など妊娠率に影響を及ぼす要因を排除した結果、最も濃度が高かったグループは、最も低かったグループに比べて12%妊娠率が低下したという結果だったのです。このことから、研究グループは「ストレスは妊娠しづらくさせる可能性がある」と結論づけています。(*1)

●ストレスと治療成績は関係しない可能性
一方、体外受精の治療開始前のストレスレベルは、その周期の治療成績と関係しないことがイギリスの研究で明らかになっています。イギリス・カーディフ大学の研究グループは、これまでに実施された3,583組のカップルを対象にした14の研究データを統合・解析して、治療前のストレスが体外受精の治療成績にどのように影響を及ぼすのか調査しました。それによると、体外受精の治療開始前のストレスレベルは、その周期の治療成績と相関関係が見られなかった、という結果に。(*2)

このように、ストレスと治療成績について、相関関係を示唆する報告もあれば、なんの関連性も見出せない報告もあり、ストレスが私たちに及ぼす影響は一様ではありません。

なぜ、そのようなことが起こるのでしょうか?

おそらく、ストレスによる影響は、さまざまな要因によって左右されるからだと考えられます。また、同じストレスのかかる環境に置かれても、そのことでどんな影響を受けるかは、個人差がとても大きいということもあるのでしょう。

引用:http://www.akanbou.com/steps/step4/01.html

 

ストレスと一言でいっても、ストレス要素はあまりにたくさんあって、ストレスから受ける影響も人それぞれです。

ですから一般的な解消方法などなく、自分自身の声を向き合って、その都度対処していくことが重要です。

 

⒌ 医療を頼る

 

Doctor writing prescription for pregnant woman

Doctor writing prescription for pregnant woman

出典:https://cuta.jp/10938

 

最後に、自分なりに毎日の生活を改善しても、妊娠できないという場合は、医療の力を頼りましょう。

今は不妊治療もメジャーになってきて、様々な方法があります。

パートナーと一緒に協力し合いながら、自分らしい人生計画に合わせて行動していけるといいですね。