妊娠初期のげっぷはつわりの症状?原因・対策を徹底解説

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引用元:http://mamari.jp/12902

つわりとは、早ければ妊娠5週ごろからはじまる、妊娠初期に見られる生理現象。一説によれば妊婦の70〜80%が経験するといわれています。
程度や症状には個人差がありますが、主に吐き気や胃のむかつきなど消化器系の症状として現れることが多いようです。

  • 食べても食べなくても吐いてしまう「吐きづわり」
  • 空腹時に気持ちが悪くなり、始終食べ物を口にしてしまう「食べづわり」
  • 時と場所を問わず我慢できないほどの眠気に襲われる「眠りづわり」
  • 唾液の分泌が止まらない「よだれづわり」

ほかにも不眠や頭痛、足やふくらはぎが頻繁につる、感情の起伏が激しくなるなど、様々な不調となってあらわれますが、つわりの原因ははっきりと特定されていないというのが実情です。また「母親はつわりが軽かったのに自分は重い」「1人目は吐きづわりで、2人目が食べづわりだった」というように、遺伝や体質で予測することも困難といえます。

とはいえ、妊娠初期は赤ちゃんの重要な器官が形成される時期でもあり、適宜自己判断で服薬し症状を緩和することもできないのがつらいところ。先輩ママたちは個々の症状に合わせて様々な工夫を凝らし、つらい時期を乗り切っているようですよ。

げっぷに悩む人は意外と多い

げっぷとは、空気を飲み込んでしまうことにより胃に溜まったガスが、一気に放出される現象をいいます。これは、つわりで最も多くの人が挙げる「吐き気」や「胃のむかつき」と言った症状と深く関連しているため、同時にげっぷに悩まされる人も少なくないということになるでしょう。

なぜ空気を飲み込んでしまうの?

吐き気や嘔吐、胃のムカつきなどの不快感をおぼえたとき、口のなかいっぱいに唾液が出てきた、という経験は皆さんお持ちなのではないでしょうか。つわりで始終吐き気やむかつきを覚えるたび、唾液がたくさん出るので、その唾液を飲み込む時に空気も一緒に飲み込んでしまう回数が多くなります。その結果、胃に空気がたまってげっぷとして出てくるのです。

また、不安や緊張、ストレスを感じると空気を飲み込む回数が多くなるともいわれています。漫画や映画などでも、緊張が張りつめるようなシーンで「ゴクリ」と唾を飲む、という描写がよく使われますよね。

妊娠中はホルモンバランスの影響から気分の変動が大きくなりますし、新たな命をこれから何ヵ月もかけて、体内で無事育まなくてはならない…と考えただけでも、不安や緊張が高まりそうです。つわりによる心身の不快感や負担、無事に出産できるかといった不安や、出産した後の生活の変化への不安など、妊娠初期にはストレスが溜まりがちになります。

げっぷを抑えるにはどうしたらいい?

残念ながら今のところ、げっぷに効果的かつ妊娠初期に安心して飲める治療薬はありません。げっぷの症状を改善するには、その元となっている消化器症状による不快感を、食生活などによって改善するしかないようです。

げっぷが多発するときはガムや飴を食べない

吐き気や口中の不快感を軽減するため、ガムや飴を口に含むことは悪い方法ではありません。ですが空気を飲み込んでしまう回数は増えるので、げっぷを止めたいなら一時的に利用を控えたほうがよいといえるかもしれません。

炭酸飲料で一気に放出?!

炭酸飲料も胃のなかにガスを発生させるため、直接的にげっぷの「元」となるものです。しかし、一気に出してしまうことで逆にスッキリする、胃のむかつきがとれるので愛飲していた、という体験談も少なからず聞かれます。家にいるときなど、我慢せず盛大に「放出」できる環境で、自分がスッキリできたと感じるのなら取り入れてみてもよいと思います。

ただし砂糖がたくさん入った清涼飲料水の飲み過ぎは体重増加や虫歯につながるので、できるだ糖分の少ない物を選ぶようにしましょう。

消化器症状を緩和する

妊娠初期、体内は消化不良を起こしやすい条件が揃っています。要因となるものをいくつかあげると、

  • 女性ホルモンのhcg(ヒト絨毛ゴナドトロピン)が嘔吐中枢を刺激
  • 女性ホルモンのプロゲステロンが筋肉を弛緩させるため、胃腸の蠕動が弱まる
  • 血液量が急激に増やされるため成分の補充が追いつかず、体液中の電解質が不足することから消化酵素の働きが低下する
  • 自律神経が副交感神経活性に傾き、胃腸の消化機能が落ちる

まず体液中の電解質が不足すると、唾液や消化液中の酵素を活性化する塩素も不足します。ご飯がおいしく感じられない、口の中がべたべたするような不快感が残る、などつわりの時によく聞かれる症状は、ご飯にふくまれるでんぷんが糖に分解されないためと考えられます。また胃の中でも消化酵素が十分に活性されず、でんぷんの消化吸収が低下するため、胃がもたれた感じになるでしょう。

胃もたれを感じるときは、消化を助ける酵素β-アミラーゼを含む山芋、カブ、人参、キャベツを摂るのがおすすめです。加熱してしまうとβ-アミラーゼが働かなくなるので、必ず生食するようにします。

また今日では、妊娠高血圧症候群発症のリスクから妊娠時の食事は塩分控えめにするよう指導されますが、意識しすぎて不足している可能性も。先のリストにあげたように、妊娠すると血液の量が増えるため、塩分をはじめとした電解質の要求量も増えます。カルシウムと同様、不足すると骨に蓄えられた分から溶け出してしまい、骨粗鬆症につながる可能性も指摘されています。普段から高血圧体質の人やごく塩辛い味付けを好む人は注意が必要ですが一般的には、妊娠初期のうちから、食欲を犠牲にしてまで塩分コントロールに過敏になる必要はないでしょう。水分補給時はスポーツドリンクや経口補水液を利用するなど、電解質の補給も合わせて行うようにします。

胃腸が不調の際、食事は少量ずつ、回数を増やすのが基本です。空腹時気持ちが悪くなってしまう人は、いつでもつまめるよう、ひとくちサイズのサンドイッチやおにぎりを用意しておくとよいでしょう。蒟蒻ゼリーなどは腹持ちがよくカロリーも控えめなので、凍らせた物を携帯していたという工夫も聞かれます。

また、何を食べても気持ちが悪い…という時は無理に食べなくても大丈夫。胎盤が作られてへその緒でつながる以前の妊娠初期、赤ちゃんは受精卵由来の卵黄嚢から栄養をもらっています。水分補給だけ気をつけて、これも少量ずつ回数を分けると良いようです。氷を口に含むという方法もおすすめです。

絶え間ない不快感…その原因は〝ニオイ〟かも?!

妊娠中はエストロゲンという女性ホルモンの影響で嗅覚が敏感になり、特にアンモニア臭に対する感受性が増すということがわかってきています。アンモニアは人体の腸内でタンパク質を分解する際に発生し、尿とともに体外に排出されますが、一部は汗や分泌物に混じって排出され、体臭のもとになります。いままでなんともなかった日常の生活臭や体臭が耐えられないもののように感じられるのはそのためです。人の暮らしあるところにニオイあり…ですから、常に気分が悪いと感じてしまうのも無理はないですね。

そしてほとんどの食品にも多かれ少なかれアンモニアが含まれており、加熱することで気化します。人間にとってごく少量のアンモニア臭は芳香と感じられるため、普段はご飯や焼魚など加熱された食品の匂いを「おいしそう」「香ばしい」と感じますが、妊婦は過剰に敏感になっているため不快に感じ、においを嗅いだだけでも気分が悪くなると考えられます。妊娠中は洗濯物を畳んだり、食事の支度がつらくて…と嘆く声はよく聞かれますね。

先述の通り、吐き気が続くと空気を飲み込む回数も増えますので、その場合は「(アンモニア)消臭マスク」の着用で改善が期待できます。もしくは、クエン酸を1%に希釈した液をガーゼに吹き付けマスクの間に挟むと、アンモニア消臭効果があります。

ストレスや緊張をコントロールする

人混みや不要不急の外出を避けるというのは、ストレスを避けるという意味でも、感染症のリスクを避けるという意味でも効果的です。また、体調が悪いと感じたときは、すぐ横になって休みましょう。

とはいえ、産休まで仕事を続けるというママも少なくないでしょう。人前にでたり、外出が多い仕事の場合は、仕事の内容や分担を替えてもらえないか、上司や同僚に相談してみてはいかがでしょうか。または、仕事をしているから気が紛れるというように、捉え方を変えてみるのもよいかもしれません。

一説には、副交感神経活性が高い=リラックスしている自律神経の状態の人ほど、つわりが重い傾向にあるという調査結果もあるようです。もちろん妊娠初期に無理は禁物ですが、意識的に適度な緊張感も取り入れながら生活することが、つわり症状を軽くすることにもつながるといえそうです。

出産後も続く子育てのことを考えると、大変な時に助けを求められる環境や人間関係を作っておくことは大切です。普段家事などをひとりで抱え込んでいると、いざという時すぐ手伝ってもらうのが難しくなるので、今のうちから少しずつ、パートナーや家族に頼めることの種類や量を増やしておきましょう。

逆流性食道炎に注意!

逆流性食道炎とは、胃の中の内容物が食道に逆流して起きる疾患です。症状としては、胸のあたりに焼けるような痛みやムカムカ、胸焼けがおきるのが一般的です。食道の蠕動が弱まっていると、胃の内容物の逆流を防ぎきれず、胃胃酸に触れた箇所が炎症を起こすために発症します。妊娠初期だけでなく、子宮が大きくなり胃を圧迫する妊娠後期にも起きやすい疾患です。

げっぷの直接の原因ではありませんが、胸焼けや焼けるような痛みを覚えるためにそれを抑えようと唾液を多く出すことがあり、唾液が多く出ることで空気を飲み込んでしまいやすくなります。

妊娠中に市販の胃腸薬を飲むことはおすすめできませんので、必ず医療機関を受診して治療を受けるようにしましょう。予防策としては、前屈みの姿勢を正す、食後すぐに横になることを避ける、胃酸の分泌を促すコーヒーや緑茶を避けるなどが挙げられます。