つわりが辛くて入院 妊娠悪阻(にんしんおそ)に気をつけて

つわりで入院するって本当?

If you're getting insurance through a parent's plan, don't presume the hospital bill for childbirth will be covered.

引用:http://www.npr.org

つわりで入院をした経験があるという妊婦さんの声を聞いたことがあるかもしれません。つわりが悪化すると、食事や飲料を受け付けられない場合があります。すると栄養摂取が困難な状態に陥るため、入院しての治療が必要になるのです。
ここでは、つわりが悪化してしまった場合の妊娠悪阻について詳しくご紹介していきます。

妊娠悪阻(にんしんおそ)とは

妊娠悪阻とは、つわりの重症化のことを指します。医師の治療が必要となるため、病気として診断されます。
嘔吐を繰り返してしまい食事ができないだけでなく、水分さえも受け付けられないために、栄養不足や脱水症状、さらにはママと赤ちゃんの生命の危機に関わる域まで達してしまうケースもあります。
妊娠悪阻の診断は、ケトン体の数値で分かります。
通常のつわりよりも症状が進行すると、ケトン体の数値が高まります。

ケトン体について

ケトン体とは
体内の脂肪が分解されてできる産物で、尿中に排出されます。通常は尿を調べても「マイナス」、つまり出ないわけですが、脱水などが起こると「プラス」になります。妊娠中、プラスになるようなら、つわり症状がひどく脱水や栄養障害が起こっている、つまり「妊娠悪阻(にんしんおそ)」の可能性があります。

引用:https://kotobank.jp

ケトン体の数値は、妊婦検診時に行う尿検査で調べることができます。

妊娠悪阻かも?

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引用:
http://www.huffingtonpost.com

一般的なつわりなのかそれとも妊娠悪阻なのかを自己判断することは危険です。
以下のような症状が確認されたら、早めに医師に相談してみましょう。

  • 1日に何度も嘔吐してしまう
  • 水分補給が困難
  • 脱水症状がでている
  • 体重が急激に減ってしまった
  • トイレの回数が減る

妊娠悪阻の段階

嘔吐期(第1期)
嘔吐を繰り返す・胃液を吐く嘔吐・食事摂取が不能・尿量が減少する・脱水症状・体重減少・めまい・頭痛など

代謝障害期(第2期)
発熱・嘔吐の悪化・血圧低下・中毒症状・飢餓状態・ケトン体の増加など

脳障害期(第3期)
肝機能障害・黄疸の出現・視力障害・幻覚症状・幻聴症状・意識障害など
※胎児、母体共に命に関わる危険性がある

妊娠悪阻は、症状が悪化すればするほど、母体が生命の危機にさらされてしまいます。同時に胎児への影響も心配になります。できるだけ早い段階で適切な治療に取りかかることができれば、症状の悪化を防ぐことができますので、判断を後回しにしないということが大切なのです。

妊娠悪阻の治療法は?

妊娠悪阻は正式な病気と診断されます。
まずは絶対安静にすることが最大の治療法となります。症状の重さによっては、入院での治療が必要となります。

点滴での治療

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引用:https://www.coffinmew.co.uk

第1期の妊娠悪阻の場合、尿中のケトン体が陰性を示すまでの間、絶食と輸液が行われます。自ら水分も摂取ができず、脱水症状になっている状態なので栄養を点滴で補充していきます。点滴には、水分や塩分に加えビタミン剤やブドウ糖が投与されます。場合によっては、吐き気止めの作用を果たす薬や電解質輸液を点滴注入されることもあります。

漢方薬での治療

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引用:http://www.chineseherbalmedicine.org.uk

胎児への影響を考慮するため、漢方薬で治療をしていくケースが多くあります。
しかし、漢方薬は体質によって合う合わないがありますので、効力には個人差があります。処方された漢方薬の効果を医師と相談しながら決めていくことが望ましいでしょう。

つわり緩和のために用いられる代表的な漢方薬

小半夏茯苓湯(ショウハンゲカブクリョウトウ)

吐き気や嘔吐をおさえ、体を楽にします。体力が中くらいの人で、胃に水分が停滞しチャポチャポしているようなときに向きます。

引用:http://www.interq.or.jp/

半夏厚朴湯(ハンゲコウボクトウ)

神経をしずめて、心と体の状態をよくします。また、咳や吐き気をおさえる作用もあります。

引用:http://www.interq.or.jp

五苓散(ゴレイサン)

水分循環を改善し、無駄な水分を取り除きます。具体的には、はき気や嘔吐、下痢、むくみ(浮腫)、めまい、頭痛などに適応します。体質(証)にそれほどこだわらず、口が渇き、尿量が少ないことを目安に広く用いることができます。

引用:http://www.interq.or.jp

人参湯(ニンジントウ)

胃腸の働きを高めて、食欲不振、胃もたれ、胃痛、下痢などを改善します。冷え性でやせ型、体力のあまりない人に向きます。

引用:http://www.interq.or.jp

六君子湯(リックンシトウ)

胃腸の働きをよくして、水分の停滞を改善します。その作用から、胃もたれ、胃のチャポチャポ、吐き気、食欲不振、お腹のゴロゴロ、軟便などに用います。やせ型で顔色が悪く、疲れやすい人に向く処方です。

引用:http://www.interq.or.jp

漢方薬も薬の一種です。飲み合わせや副作用についても注意が必要です。
つわりが辛いからと言って自己判断で飲むことは止めましょう。必ず担当の医師や専門の漢方薬剤師の指示を受けてください。

入院中に治療の効果が得られず、重症な症状が続く場合には、母体の危険性を考慮して、人工中絶を視野にいれなければならない場合があります。

入院期間はどれくらい?

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引用:http://image.search.yahoo.co.jp

妊娠悪阻で入院となった場合、どのくらいの入院期間が必要なのか気になるところですよね。
しかし、症状の重度によってや、回復時間には個人差がありますので、入院期間にも大きな差があります。
軽い症状の場合は、数日〜1週間ほどで退院できる場合もありますが、重度の場合は、退院までに1ヶ月以上もかかったという妊婦さんの声もあります。
また、一度退院したものの再び症状が現れてしまい再入院といった経験談もありますので、つわりの症状が完全に落ち着くまでの間は、安心することはできません。
お腹の赤ちゃん以外にお子さんがいらっしゃるご家庭にとっては、ママが家庭から抜けてしまうリスクは大きいと思いますが、まずはママの健康とお腹の赤ちゃんの健康が第一なのです。遠慮せずに家族とよく話し合って、協力してもらいましょう。

入院費用はどのくらい?

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引用:http://image.search.yahoo.co.jp

妊娠悪阻は病気ですので、入院治療費に関しては保険適用となります。
長い通院や入院で治療費用が高額となる場合は、高額医療費制度が利用できますので、後日市町村から返金される可能性が高くなります。
加入されている健康保険によって返金額は異なりますので、あらかじめ確認しておきましょう。

まとめ

妊娠悪阻は普通のつわりとは異なります。
そのまま放置してしまうと、重症化してしまい取り返しのつかない結果を招くこともあります。少しでも体に異変を感じたら、我慢せずに医師に相談することが大切です。