つわりの点滴のタイミングと目安 どんな効果があるの?

つわりで点滴するって本当?

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出典:cosmopolitan.com.au

つわりを経験する妊婦さんの割合は、全体の約50〜80パーセントと言われています。多くの妊婦さんがこの辛い道のりを経験されていることになります。

つわりは病気じゃないから大丈夫!と無理をしてしまう妊婦さんも多いようですが、食事や水分を受けつけられないほどのつわり症状がある場合には、我慢をせずに早めに病院を受診するようにしましょう。

つわりが重症化すると妊娠悪阻(にんしんおそ)という病気に診断されることもあるのです。

また、診断の結果次第では栄養不足や脱水症状を回避するために、点滴の処置を行うことがあります。

点滴のタイミング

以下のような症状が現れたら、点滴をすることがあります。
早めにかかりつけの産科を受診しましょう。

  • 食べ物を頻繁に嘔吐してしまい受け付けない
  • 水分補給が困難である
  • 3〜5kg以上体重が減った
  • トイレの回数が急激に減った
  • 日常生活に支障をきたす

食べたものを吐いてしまったり、水分さえも摂取できない状態でいると栄養不足や脱水症状を起こしている可能性が考えられます。母体に栄養が行き届かないことも不安ですよね。そこで行われる処置の1つが点滴なのです。

点滴の内容

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引用:http://confluencewellness.com/services/functional-medicinenutrition/

点滴の処置は、栄養補給と水分補給をすることが最大の目的とされています。

また、嘔吐してしまうようなつわり症状が続く場合は、吐き気止めに効果のある成分が含まれる場合もあります。

栄養補給・水分補給の効果

栄養不足を補ったり、脱水症状を回復させるため、点滴には水分やブドウ糖、ビタミンなどの成分が含まれます。

ビタミン剤を含む点滴は、独特なにおいを伴うこともあるので、香りに敏感になっている妊婦さんは吐き気を催すこともあるようです。
しかし、何も飲食ができない状態でいることの方が危険です。
栄養が身体に浸透されていくので、母体と胎児への影響を考えても必要な処置になるでしょう。

では、どんな成分で栄養と水分を補うのでしょうか?
点滴に含まれる代表的な成分をご紹介します。

<生理食塩水>
体内への吸収がされやすく、嘔吐による脱水補正を目的に投与されます。

<電解質液>
脱水症状を和らげてくれる効果が期待できます。

<ブドウ糖>
栄養素を補充する働きがあります。

<ビタミンB群>
嘔吐を繰り返すことでビタミンB群は不足していきます。
つわり緩和のために有効的なビタミンB6が含まれます。

吐き気止め効果

繰り返し嘔吐の症状がある場合には、プリンペランと呼ばれる吐き気止めが点滴に含まれることがあります。

<プリンペランの働き>
プリンペランは、古くから利用されているもので、胎児への危険性が低いことから妊娠中に使用されるケースが多いようです。
胃腸の働きを活発にし、嘔吐や胸焼け、食欲不振を解消してくれる効果があります。
ただし、治療上有効性が危険性を上回ると判断された場合に使用されますので、医師の判断に従いましょう。

点滴の副作用は?

点滴処置において気になるのが副作用についてですよね。
基本的には、栄養と水分を補給するための成分においては、副作用はあまり報告されていません。

吐き気止めとして用いられるプリンペランに関しては、腹痛・下痢・眩暈・眠気・焦燥感などの副作用を伴う場合があります。
持病やアレルギーのある場合には予め、医師に相談してみましょう。

点滴で得られる効果

点滴をすることで栄養が直接体内に行き届くため、身体が楽になっていきます。

1回の点滴で効果が持続的に現れる人もいれば、帰り道の時点で症状が元に戻ってしまったというケースもあります。

このように、効果には個人差がありますが、点滴後に身体が楽になったという意見は多いです。何もしないよりは回復が早まる傾向にあります。

点滴ですっきり気分爽快になるということはありませんが、少しでも体内に栄養や水分を送り、症状を和らげる手段の1つとして認識しておきましょう。

点滴にかかる時間と費用

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引用:http://www.colipera.com/halfway-to-70/

所要時間

点滴にかかる所要時間は注入する量や落とす速度によって異なります。

例えば、通院して1本あたり500mlの点滴を打つということであれば、約1時間半〜2時間程度の時間を要します。

重症妊娠悪阻と診断された場合には、入院となり24時間×数日間の点滴が続く場合もあります。

費用について

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引用:http://www.questcma.co.uk/accountancy/

また、点滴にかかる費用についてはつわり症状の度合いで異なります。
一般的なつわり症状で点滴処置を受けた場合、病気ではありませんので健康保険の適用がされず、全額自己負担となります。

しかし、妊娠悪阻(にんしんおそ)と診断が下された上での点滴処置は、病気と判断されるために健康保険の適用がされます。

 

こんなときは点滴してもらえる?

つわりの多くは妊娠初期段階に訪れます。
妊娠が分かったばかりで、まだ仕事を続けている方も多いでしょう。
そんな中、会議や打ち合わせなどで、今日だけでもなんとか乗り切りたいということがあるかもしれません。
つわり期間中、症状が重く出てしまう日には、しっかりと休むことができればそれが一番です。
しかし、なかなかそうもいかないという状況に置かれてしまう場合は、病院を受診し点滴の処置について相談してみると良いでしょう。